こんにちは、ピスチコです。
「名探偵コナン」みたいな見出しになってしまいました・・・
去年の夏は涼しかったので、夜には寒くなる日が多い帯広でしたね。
熱帯夜がちょっと恋しい私です。
帯広市でプラネタリウムが見られるところ
帯広市児童会館のプラネタリウム
大人180円、子供90円で利用できます。
昼間からゆっくり星が見られるなんて、贅沢だと思いませんか?
平成24年、児童会館のプラネタリウムはミノルタ社のデジタル式投影機を導入してすごい迫力になりました。
「ここ最近行ってないな」って方、ぜひ行ってみてください!びっくりしますよ。
小さい子を連れて行くのを躊躇する方もいらっしゃるかもしれませんが、係の方がとても配慮があり、座席など入り口に近いところにしてくれています。
万が一泣いたりトイレに行きたいなんてお子様が言っても、親がパニックにならないようにしてくれます。
「ちょっとうちの子にはまだ早いかな?」
「うるさくしたら迷惑だな」
なんて遠慮しないで、大丈夫そうです。
3歳未満・5歳なりたて・小学生2人を連れてプラネタリウムに行きました。
一度トイレに行きましたが(誘導灯で照らしてくれます)、結構真剣に子供たちは見入っていました。
なぜって児童会館のプラネタリウム、いろいろなプログラムが用意されていてアニメを交えた子供にもわかりやすい「星座にまつわる物語」も用意されています。
詳しくは児童会館HPでチェックしてみてくださいね。

帯広市児童会館:プラネタリウムのご案内
夏の大三角といえば、七夕の伝説
夏の大三角とは
- はくちょう座の デネブ
- わし座の アルタイル
- こと座の ベガ
この3つの星を結んでできる、大きな二等辺三角形です。
そして、ベガは「おりひめ(織姫)」でアルタイルが「ひこぼし(彦星)」です。
これからの七夕の季節には、この夏の大三角にまつわる物語が見られます。
七夕の伝説は恋におぼれた男女が引き裂かれ、年に一度だけ会うことを許されるという話。

むかしむかし、天帝という神様が星空を支配していた。
働き者の牽牛(けんぎゅう)を気に入った天帝が自分の娘、織女(しょくじょ)と結婚させる。
織物を織る素晴らしい才能を持つ織女、真面目で働き者の牽牛。
ところが夫婦になったとたんに、仕事もせずに遊びほうける毎日。
そして、パパの雷が落ちふたりは引き裂かれるわけです。
なんかよくある話?
星座にまつわる神話は実はけっこう人間くさいのが多いです。
そしてやはり、星座と言えばこの方大神・ゼウス。
わし座も、はくちょう座も大神・ゼウスの姿がモデルだと知っていますか?
スペードのクイーンの謎を解くには、まずこの神について知らなければいけません。
大神・ゼウスって何者?

全知全能の神ゼウス
全知全能の神、ゼウス。
全宇宙を支配して、天候までも自在に操る絶対的な存在。
人と神々の世界を維持する守護神の役割をもち、両世界に大きな影響力を持っていた。
ゼウスはゲームや小説にもよく登場するので、ギリシア神話を知らない方でも耳にしたことがあると思います。
有名なギリシア神話・オリュンポスの神々の神話は、世界の始まりの物語で実に興味深い。
でも長いし複雑だし、神話なんてあなたに関係ないと思うでしょう、きっと。
たしかに人間には不可能な話もあって、あまりにも異次元な事態にも遭遇しますが・・・
けっこうおもしろい、特にこの大神・ゼウスは。
正義と慈悲に満ちあふれた素晴らしい神様、その一方で妻以外の女性との間に何人も子供を作ったりちょっと困った神でした。
ゼウスの育った家庭環境
「巨神族クロノス」と「大地の女神レア」の末っ子として生まれる。
兄には「冥府の神ハデス」「海と地震の神ポセイドン」などがいます。
ゼウスの父クロノスは実子に権力を奪われるのを恐れて、レアとの間に子供が生まれるたびに我が子を丸呑みにしていました。
妻のレアがゼウスだと偽りタオルでくるんだ石を呑ませたので、ゼウスはクロノスに飲み込まれずに済んだのです。
その後成長したゼウスは、クロノスに呑まれた兄弟たちをはき出させます。
そのことで、優劣が入れ替わりゼウスは長男となり「絶対神」となりました。
ちなみに、母レアは夫であるクロノスの実妹です。
そんなありえない家庭環境でした。
ゼウスの妻について
ゼウスは何度も妻を変えていますが、最初の妻は「知性の女神メティス」
しかし、「メティスの子が父であるゼウスを超える神になる」と予言され、お腹の子供が生まれてこないように、妊娠中のメティスを呑み込んでしまうのです。
これにより、ゼウスは知性の神メティスの知恵を自らのものとして「全知」を手に入れました。
ゼウスの3人目の妻が「貞節の女神ヘラ」
夫がいるヘラの元へ、ゼウスは浮気がばれないようにかっこうに姿を変えて会いに行っていました。
ヘラが結婚の意思を求めると、2人目の妻「掟の女神テミス」と直ちに離婚してヘラと結婚します。

貞節の女神ヘラ
ヘラは怖い女で、ゼウスが浮気するたびにその愛人や家族に対して非情な罰を与えました(動物に姿を変えたり)。
でもゼウスの不貞は続き、愛人もかなりの数でそれに伴うエピソードもすさまじいものです。
神々の世界でも、離婚が多発していることに驚きました。
そろそろスペードのクイーンの話をしましょうか。
スペードのクイーンは誰?
自分の祖母である「地母神ガイア」の予言を聞き、ゼウスは自分を超える神の誕生を恐れ最初の妻メティスを呑み込み吸収したわけですが・・・
そのときメティスのお腹には「知性の女神アテナ」がいました。
アテナはゼウスの身体の中で消滅することなく成長し続けていたのです。

知性の女神アテナ
アテナが成長するにつれ、ゼウスは激しい頭痛を感じるようになってきます。
ある日頭痛に耐えきれなくなったゼウスは、自分の頭を「炎と鍛冶の神へパイトス」に割らせます。
すると割れたゼウスの頭から、成人となり鎧をまとった「知性の女神アテナ」が誕生したのでした。
神様の話です、こんなことでゼウスは死んだりしませんよ。
誕生後アテナは、「海神トリトン」の娘である「パラス」と共に育てられ、2人はお互いに戦いの術を学びます。
2人は親友となり、戦術を身につけその力は強くなっていきました。
ところがある日、2人は口論となりそのまま戦闘に入ってしまいます。
そして戦いの最中、パラスがアテナに一撃を与えようとした瞬間、ゼウスが娘を守るために天空からアイギスの盾を差し出しました。
これに驚いたパラスはアテナの攻撃を避けられずに命を落とします。
このアテナもゲームの世界では強いキャラ、なぜならゼウスの娘なのです。
我に返ったアテナは自分の手で親友を殺してしまったことに唖然とします。
そしてパラスの死を悲しみ、彼女に似せた木像「パラディオン」を創ったと言われています。
スペードのクイーンはパラスがモデル。
クイーンの中でただ1人、武器を持って描かれています。

ちなみに頭に蛇が何匹もいるメデューサを知っていますよね?
彼女をあの化け物の姿に変えたのはアテナです。
父から譲り受けたアイギスの盾にはメデューサの生首を埋め込んでおり、メデューサの石化の呪いで敵を石に変えることもできました。
なのでアテナは蛇をモチーフに描かれることがあります。
まだまだ星にまつわる神話はとても多く語りきれません。
そうそう・・・はくちょう座は人間の女性を誘惑するために変身したゼウスの姿。
わし座は美少年をさらうためにゼウスが変身した姿だと言われています。
こんな話を知ってから見上げる星空は、今までとはひと味違うことでしょう。