高校の卒業式をやっと迎えられて思うこと 大人にもぜひ人生の節目という卒業式を!

こんにちは、ピスチコ(pis_chiko)です。

娘の卒業式は私にとって初めての高校の卒業式。

自分の卒業式に出られなかったのでとても新鮮で、保護者席の1番前に座る。

 

涙が出るような瞬間はなぜかPTA会長の話の後半、親としての自分と高校生の自分が隣に座って聞いてるような不思議な感覚で、色々抱えてた意味もないこだわりをすべて体育館に置いてこれた。

Xで自分の卒業式に出られなかったとポストしたら、フォロワーさんが「ヤンキーだったんですか?」と桜塚やっくんっぽい写真と一緒にリプライくれて(笑)

ヤンキーではなかったけど出来損ないだった私は、なんだか見てると元気がでる女装艶やかなやっくんが好きだった、思い出して切ないので夢でいいから出てきてほしい。

東京の高校へ進学した理由

中学を卒業して親元を離れた。

地下鉄有楽町線の護国寺駅を降り講談社の前を通って、豆大福が美味しい群林堂からロイヤルホストを眺めながら少し歩くと学生寮、そのすぐ先が高校。

今は池袋に所在地を移しているけれど今も鮮やかに思い出せる懐かしい風景。

 

私が弦楽器のヴァイオリン専攻だった関係で、その道を進むなら東京に出るしかなかった。

寮の門限は19時でいろいろと厳しかったけど楽しかったことしか覚えていない。

後悔もいっぱいあって高校生だった頃の自分に言ってやりたいこともたくさんあるけれど、今の自分はわりとポジティブに生きている。

 

高校から東京へ行くなんてもちろん学年で一人で、周りの反応はあまり良いものではなく、嫉妬や妬みと疎外感、中学時代友達と呼べる人は少なかった。

東京ってところでここから10年暮らす、音楽は才能もないし努力もできないであまり活かせなかったけど、東京で経験したことは人生の宝物になっている。

とりあえず町行く人が素敵でマネしたいのに服をどうやって着たらよいのかわからなくて、原宿から表参道を歩く人たちをガン見、スマホなんてなかったから自分の五感だけでセンスを盗む。

 

時間がいっぱいあった、本当に飽きずに原宿駅前で座り込んで過ごした日が何日あったかわからない。

今はネットで何でも手に入るし見ることも聞くこともできるけれど、吸収することがほとんどできない。

高校生から20代の前半を東京で過ごして得たものはすごく大きい。

 

東京で出会ったすべてにありがとう。

子供を産む産まない、結婚するしない

どちらかというと一人が好きで自分勝手な方なので、自分から人を誘うことはほぼないし、誘われても断ることが多い気がする。

結婚は東京にいたら多分しなかったんじゃないかと思うくらい男運もなかったし、それなりに稼いでいたし北海道に戻ってこなかったら今の自分はいなかったと思う。

結婚はいろんな形があるし、周りの独身の友達が幸せそうなので羨ましいと思うこともある。

 

今回娘のおかげで高校の卒業式を経験できたけれど、子育てはかっこわるいことの連続で息子は担任の先生からの電話がいまだに鳴りやまない。

赤ちゃんが生まれて立って歩きだす、そのうちすりつぶしたバナナを食べて、言葉を話し出す。

娘は3歳になったころ私の口紅をいたずらして塗り、かなりのオーバーリップを力まかせにやったらしく、ぼっきぼきに折られたことがある。

 

子供の手の届くところに危険なものはもちろんお気に入りの物も置いてはいけないと学んだ。

「あっという間に大きくなっちゃうよ、今を大切に」なんて言われても新生児から3歳くらいまでは早く大きくなってほしいと思っていたし、今思い出しても大変だったと思う。

だけどもう一度人生を子供と一緒にやり直す感じ、悪くない。

 

小学校に入学して、習い事の送り迎えに明け暮れて。

中学校(息子・いまここ)将来のことを考えなきゃならなくなって。

高校(娘・卒業)将来のことが決まっていく。

 

自分の失敗を子供にはしてほしくないと思うけど、根本的に子供は違う生き物だから。

ついつい自分の夢をおしつけてしまいそうになるし、子供との距離感もどのくらいがちょうどいいのかわからない。

いつまでも一緒にいられないとわかったとき、「あっという間に大きくなるよ」という言葉の本当の意味がわかった。

大人の卒業式

保護者として子供の卒園やら卒業に何度か出席してきたけれど、このセレモニーあってこそ次に進めた気がする。

娘の高校の卒業式は、私の高校生としての卒業式でもあった。

出たくて出られなかった卒業式なので、未練たらたら引きずっていたんだと思う。

 

正直に言うと高校の卒業式に出られなかったことなんてすっかり忘れていて、娘が高校を卒業するとなって日に日に思い出すようになった。

これからもこんな素敵なきっかけが何度かやってくるたびに、何かから卒業できますように。

大人の卒業式を、迎えられますように。

ピスチコ
広報誌で卒業生に贈った言葉は「万里一つの空に在り」

どんなに離れていても同じ空の下にいる

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