こんにちは、ピスチコ(pis_chiko)です。
帯広市内の高校へ通う、娘の参観日に行ってきました。
3時間目と4時間目が授業参観、まさかの2時間。
3時間目は座って見れたけど4時間目は立ち見。
参観日は立って見るのが当たり前なんだけど、座った後立つのってなんか異様に疲れたの。
ちょっと不調を訴えると子供たちに歳だとか更年期だとか言われるので、弱みは見せたくない(笑)
前日に悲報届く
小学校より早く高校の参観日のお知らせが届き、出欠は「出席」で出してみた。
コロナで学校行事の感覚はいろいろ麻痺していて、行けるものは行っとかないとという強迫観念に押されてよくわからなくなってる。
高校生になっても参観日ってあった?
私は親元を離れて東京の高校に通っていたから、あったとしてもわざわざ母が飛行機に乗って見に来るわけもなし。
まぁどうだったか覚えてないし、忘れたよね。
この辺は高校によりけりだと思う。
前日になって娘が言うんです。
「みんな親来ないって言ってたよ明日。」なんて残酷なこと言うんです。
よく考えたら、もう娘高校2年生だった。
去年はもちろんなかったから、コロナのせいで3年ぶりの参観日になる。
そうか、だから去年の分と2時間どうぞってことか。
当日は少し早めに到着してみた。
私の前にお1人、人気のない校内、まぁ高校なんてこんなもんでしょ。
娘が移動教室の場所をLINEで知らせてくれていたので、コンピューター室には1番乗り。
前を通り過ぎていく生徒たちが「こんにちは。」と挨拶してくれるたび不安になってきた。
本当に、私一人かも知れない。
いよいよ先生にも見つかって、「どうぞどうぞ入ってください。」
生徒も誰一人来ていないのに、とてもじゃないけど入れない。
移動教室に来たらもうすでに中にお母さんがいるって、いくらなんでもだと思う。
もう一人でもいい、今の高校生がどんな授業を受けているのかすごく興味ある。
私は勉強してきていないので、正直言ってそうとうバカです。
音楽大学の付属高校に通っていたんだけど、「あなた達はエリートです、音楽の専門家ですから普通の高校でするような勉強は少なめでいいんですよ。」なんて、完全に騙されてきた。
そんな私にとって、この参観日はものすごく楽しいものでした。
だって興味ない?私は勉強も努力も大嫌いだけど、何かを学ぶことは嫌いではない。
今の高校生が受けてる「情報」の授業なんて、忍び込んでも受けたいくらいなのに。
学校からきてくださいって言われる幸せを噛みしめ…そうこうしてるうちに生徒がぞくぞくやってきた。
娘の姿を発見、こちらから声をかけるのはマナー違反ね。
遺伝子レベルからくる母の方向音痴を、心配してくれてありがとう。
はりきって早く到着しすぎただけで、私一人ではなかった。
先生が「ごめんなさい、椅子がこれで品切れです。」と。
10人以上の父兄が集まって参観日が始まった。
コンピューター室は上履き不可のカーペットの部屋、なんとなく新品の靴下を履いてきて良かった。
ところで並んでる40台のPCは、なんで電源入ってないの?
科目は「情報」と「国語」
3時間目「情報」
「情報」は大学入学共通テストに新しく追加されるので始まった授業。
どんなことをやっているかというと、PCでの情報処理。
40台のPCがずらっと並ぶコンピューター室での授業参観。
PCはLenovoの物で、学校システム搭載。
先生が生徒の画面を簡単に見られたり共有が楽にできるみたい。
でも結局生徒はみんな自分のPC使用、なぜ?
なんでも最初の授業の時、PCの立ち上げに30分以上かかって大変だったとか。
みんなが立ち上がったかと思いきやまだ起動しないPCもあり、結局使うに至らなかったそう。
電源が入ってないデスクトップPCはただスペースを奪い、その前に自分のPCを置いて使ってるのでなんだかみんな狭そう。
プロジェクターで先生のPC画面が映し出される。
机が横向きなので無理な姿勢で大変そうだけど、スクリーンを見ながらの授業。
学校のPCが使えたら、画面共有しながらできるんじゃないかとかいろいろ思ったけど、今日は参観日だからこの方が都合がいい。
授業ではGoogleスプレッドシートを使った表計算、エクセルと好みは別れると思うけど、AI搭載の先読み機能は便利だと思って見てた。
いいな、今の高校生。
平成から令和にかけてこの辺大きく進歩した分野、わざわざパソコン教室に通うのは、こういう授業が受けられなかった私たちの世代よね。
ただ授業では実技を学ぶけど、定期試験やセンター試験は紙に答えを書くタイプの筆記試験。
英語の二の舞になるんじゃないかと勝手に心配してる。
日本は今ちょっと急いで、いろいろなことを変えていかなきゃいけないのにね。
4時間目「国語」
国語は古文、百人一首のような「和歌」の文法を学ぶ。
「ひさしぶりの参観日ですね、みなさん緊張していますか?大丈夫です、先生が1番緊張してます!」
国語の先生がなかなか面白い。
昔も紅白歌合戦はあって和歌で対戦したとか、歴史の話も交えながらの授業。
なんだか自分が高校生の時受けていた授業よりずっと楽しいな。
学校で机を並べる雰囲気が、やっぱり好きだなとただただ思う。
JKにチョコレートは麻薬
ここから私のはなし。
高校1年生の時は高校から徒歩ですぐの寮に入っていた。
具合が悪くて学校を休むと、寮の食事係や世話役をしているおばさんが部屋に様子を見に来てくれて、お粥を持ってきてくれるのがすごく嬉しかった。
高校2年生になって一人暮らしを始めたらいろいろあってメンタルがやられてしまい、のちに救急車で運ばれて入院して、帯広にしばらく帰省。
身体は健康だけどメンタルが不調で、体重が35キロまで落ちて、点滴で生きてた。
なんだかんだ卒業はできたけど、卒業式には出られなかった。
高校2年生のときに若い女の先生が担任になって、ひとり暮らしの私を心配して遊びに来たことがある。
彼女は金持ちの家のお嬢なんじゃないかと推測する。
その日持ってきた手土産が完全に人をダメにする食べ物で、生まれて初めて食べた私は本当に手が止まらなくて、一気に全部食べそうな勢いだった。
「そんなに美味しい?」不思議そうに笑う彼女、明らかにいつもコレを食べてる人の反応。
この日彼女が持ってきたのは、1万円近くするGODIVAのアラカルト。
初めて自分で買ったのはそれから何年もあとのこと。
あの頃の私の年齢に娘が達したのかと思うと、不思議な気分。
子育てをしているとこういうきっかけで昔の記憶がドバドバ出てくる瞬間がある。
息子が高校生になるときには、私は何を思い出すんだろう。
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