こんにちは、ピスチコ(pis_chiko)です。
私は女の子と男の子を一人ずつ産みました。
おかしいな・・・ 予定では、女の子を2人産むはずだったのに。 今回は子育て・妊娠・出産などに関する話ですが、私の過去や思いこみの話がメインです。
女の子しか産めない身体と言われて&昔話
目次
ものすごくかたよった意見に惑わされて生きてきました。
どこの誰に言われたのかも覚えていないのに、「あなたは〇〇〇で、△△△だから男の子は産めない」 真に受けて生きてきました。
伏せ字にしたいわけではなくて、記号の部分は覚えていないのです。
とにかく理由もわからないのに、私は女の子しか産めない身体だと思いこんで生きてきました。
いや、むしろラッキーと思っていました。
2人姉妹でしたし、父はほとんどその役目を果たさない人だったので・・・男って何? 今考えると、いないほうが良かったんじゃないかと思うくらい。
母も子供が小さい時に離婚なんて・・・と考えてくれていたみたいですが、今はすっきりしました。 同居していた祖父が小学校入学間際に亡くなりまして・・・
それからは、祖母と母と妹、ほぼ存在しない父と暮らしてきました。
父は、まぁ一般的にいうダメ男くんでした。
自分が大人になれていないのに、親になってしまったダメ男くん。
借金やらギャンブルやらで忙しく、私たち子供を動物園に連れて行くひまはない人でした。
ひとつふたつ覚えている父との思い出は、会社の花見に私と妹を連れて行ってくれたこと。
結局その時、父は「胃が痛い」とその場で横になってしまい、心配したまだチビだった私は「お父さん大丈夫?」と泣きました。
まだすごく小さかった妹ももちろん一緒に泣いて・・・ 多分、父には荷が重かったのでしょう。 会社の行事に子連れで行く、お父さんである時間を過ごすことが。
そして私に植え付けられた
そんな感じで育ってきましたから、「男ってちょっとどうなの?」と。
たった一人、たまに目にする男がそんなんでしたから。
男と女って全く違う生き物で、最終的にわかりあえないのでは? いや、男って全くわかんないわ。
私が中学生くらいのときかな、父とテレビを観て笑い合ったシーンをなぜか鮮明に覚えている。
別に人として嫌いではなかった気がする。
父がこういう人で1番被害を受けたのは母。
それなのに「なんでお父さんみたいな人と結婚したの?」と私は良く聞いた気がする。
母は父の悪口を言ってはいたけど、子供の私でも母に同情する状況でとにかくまぁ、 「男なんてろくなもんではない」と。(男性諸君、気分を害したら申し訳ない)
「とくにB型の男はダメだ」と。(B型のすべての方、申し訳ない)
でも私、B型の男と結婚しました。
予定通り女の子を妊娠
第一子はもちろん女の子で、私は女の子しか産めないから当たり前なんだけど、やっぱり女の子で。 実は、なんかで読んだ「人類保護計画」を考えて2人は産まないといけない・・・なんて思っていた。
私と主人が死んでも、子供を2人産んでいれば単純計算で人口は減らない。
5人産む人もいれば、結婚しない人もいるわけで、あまりに安易な考えなんだけど。
それから3年近くの月日が流れ、もう1人っ子でいいやと思い始めたころ・・・ ようやく妊娠した。
これは予定外・・・男の子ですって?
衝撃の事実が聞かされるのは、「次あたり性別わかるかな~?」と言われた次の次の健診。
「男の子ですね、ほらここ見える?〇ん〇んついてる」
「おめでとうございます、上の子女の子でしょう、良かったですね!」
正直な気持ち・・・ そのときがっかりしたんだ私。
女の子が産まれて、またあの消毒みたいないい香りがすると信じていたの。
ごめんね息子、今はそんな気持ち全くないよ。
私の家族計画が・・・
女の子2人だし、おさがりできるし・・・のはずだった。
例外なく1人目の女の子は着せ替え人形だから、服が山ほどあり再利用できないとなるとかなりイタい。
オークションで状態のいいものやブランドがついているものは売りまくった。
そんなことよりもっと重要なのは、この変な先入観にしばられずに・・・ 私、男の子育てられるかな? それが一番心配だった。
そして男の子が産まれました
これも出どころがわからない思いこみなんだけど・・・ 多分本で読んだ知識。
女の子は母親の寿命を長くするが男の子は母親の寿命を縮める。
動物的に、異性を身ごもり産むということが実は母親の身体に負担になる。
それなのに男の子は結婚すると妻の言いなりになってしまうので、男の子の母親は心身ともに老化する。
女の子は結婚しても母親を想いケアするので、女の子の母親は長生きできる。
これを読んだときは、男の子を産むのが怖くてたまらなくなりました。
男の子を産むのに苦痛を覚え、子育てに不安を感じた日々。
どれだけ信憑性のある話かわからないのに、私はそんな知識に惑わされてきました。
夏に産まれた息子は、成長するにつれ寒くなっていく気候のおもむくまま、風邪をひき入退院を繰り返します。
上の子では経験したことのない、入院生活を余儀なくされどうなることかと、あまりの息子の弱さに不安になる。
わかってはいたんだけど
やっぱり私に男の子は無理だと、彼の付き添い入院にも疲れてきて、上の子との違いにも戸惑う毎日。 すごい良く動く、歩き出したらもう手に負えない。
それに乱暴!ものを投げるし、娘が赤ちゃんのときお気に入りだったおもちゃを破壊しまくる。
魔の2歳児を越えて3歳になったけど、ただ魔の3歳児になっただけ。
特にうちの息子はとても素早く動く子で、なんど行方不明になり青くなって探したことか・・・
今現在も状況はあまり変わらない上に、「あなたは息子を甘やかしている」とみんなに怒られるのよね。
そしてこの歳になっても私は「優しいお父さん」の話を聞くと羨ましくてしょうがない。
私はやっぱり「お父さん」が欲しかった、いたけど・・・あれはお父さんではなかったから。
「お父さん」ってどんなものかわかりませんが、それほど不幸だとも思いません。
この満たされない気分のせいなのかはわかりませんが・・・ 私が男の子を育てる上でなんだかわからないトラウマみたいなものを、植え付けられたのは事実なんです。
私が「男の子は育てにくい」と悩んでいた時に周りの人がかけてくれた言葉。
「男の子は宇宙人だからびっくりすることがあって当然」
「男の子はカブトムシだと思って育てるんだよ」
「わかりあえるなんて思っちゃだめ」
「わからなくていいの」
なるほど・・・女の子とどうしても比べてしまう私がバカだったんだ。 いちいち理解しなきゃと頑張ってきた、これでは苦しいわけだ。 今まで謎だったことがようやくわかった感じがした。
そしてうちの可愛いカブトムシは 夏がくると6歳になります。