こんにちは、ピスチコ(pis_chiko)です。
昨日うっかり通常行動した帯広市民の方、無事ですか?
家に帰れない人の為に、市役所を開放しているそうです。
明日は休校になる小学校もあれば、娘の小学校は3時間目からで10時に校門が開くとのこと。
明日の朝は「強風と雷」に注意だそうで、お天気ひどく荒れています。
家に帰れない人がたくさんいて、コンビニは品薄状態だそうですよ。
雪に慣れてる北海道民でも、ちょっと引く降り方で、
まるでお砂糖を、買ってきたパッケージから容器に移すときを想像する感じ。
走りながら車に雪が積もり、車がスタックして(うまって)青信号でも進まない。
そんなときですよ、神降臨。
正義の味方は名乗らない
私の運転技術は多分、免許を持てるギリギリのラインではっきり言って超下手だ。
乗りたくないよ、でも乗らないと帯広の生活はちょい不便。
いや、絶対もう無理よ、車なしの生活なんて。
子育て中だし、仕事もしてるし、となると時間に追われて車走らせることも多々あり。
そしてね、冬は全くもって予想外のことが……え?車がうまる?
裏道なんかでスタックしたら、The-ENDです。
なんかもう、覚えていないくらいスタックして助けてもらってる。
そして「あなた様はどこのどなたですか?お礼をしたいので」なんて言う隙を与えずに
「じゃ、気をつけて帰るんだよ~」と去って行く。
ヒーロー以外の何?
昨日の大雪にはてんてこまい
いやな予感もしないくらい甘く見ていた。
あれほどテレビで警告しているのに、軽んじるなかれ。
引きこもった人は、勝ち組。
何も変わらず通常生活、「帰り大丈夫?」と心配するクライアントに「全然大丈夫」と笑顔で帰途に着く。
駐車場を出てすぐに気がついた「やばい、これはあかんやつだ」
こういうとき、上手に切り抜けて帰れる人もいるけど、私は見事にやるタイプ。
今回はもう家が見えてるところで、やらかしました。
とりあえず息子を家に入れ、雪を掻いていると、優しそうなおば様登場。
「ここね~ダメなのよ、今日何台も埋まってるの」
「前に出るのは無理そうね、後ろに下がって道に出たら?」
「いや、でもそこが家なんで」
「あら~そうなの?困ったわね」緊急時なのになんだか癒やされてる私。
そうしていると、どこからか女性と男性が現れて、いろいろやってくれて車は少し動いた。
がしかし、駐車場は除雪されていないし、どこに置くべきか?
かれこれ約1時間以上付き合わせてしまった。
「これ四駆?」
「そうです、ダメ四駆なんですよ」
なんて言ったら車は怒ったらしく後輪は動きもしなくなる。
道具を持ってきてタイヤの下に置いたり、
一生懸命押してみたり、
とにかく雪を掻いた。
男性の方は限界を感じたのか「JAF呼ぶって手もあるけど」とおっしゃった。
ちょっと検索して見ると、帯広市はどこもかしこも車がピンチでレスキューしている。
「家の前で埋まりました助けて下さい」なんて電話したら、
「あっそ」って言われそう。
決してJAFを悪く言うわけではなく、その程度で今日このタイミングでは呼ぶべきではないだろう。
もうね、道をふさいでいなければいいから、どこでもいいから、なんとかして。
自分の無力さに放心状態。
なんでそんなに優しいの?
毛糸の手袋って、絞れるくらい雪にぬれても、脱ぐよりしていたほうが温かいと初めて知った。
雪が重い、スコップで掻いても持てないくらい重い。
もう何の役にも立たない私、「大丈夫ですか?」声をかけてくれる道行く人。
そんなとき男性の方が助けを呼んできてくれた、なんと除雪車と男性3名が助けに来てくれる。
もう、除雪車の明るすぎるライトがまるで神光にしか見えない。
男性3名は車を簡単に動かし、除雪車が綺麗にしてくれた場所にマイカーをおさめてくれた。
「ありがとうございます」と取り乱す私に、軽く会釈して去って行く彼ら。
スーパーヒーロー?
そんなのよりかっこいいな。
何もしていない私、ただし全身ずぶ濡れで、ここまで約2時間雪の中にいた。
雪が降ると暖かい、-2度だから耐えられた試練。
男性の方にお名前とお住まいを訪ねようとしたら「いいですってそんなの気にしないで」
しまったまたこのパターン、逃げられた。
女性の方を追いかけ「ありがとうございます、お礼がしたいんです」と言ったら、
「いいです、本当に、
でも、もし困っていたら助けて下さい」
「そんなの、もちろんです」
男性の方は女性の方とは同じ職場だとかで女性の方に「〇〇、ありがとうね」と言って去って行った。
このひととき、かなりの数のありがとうを発し耳にしたおかげか身体が温かい。
家に帰って大急ぎでスパゲティを作る。
思えば私、本当にドジで、エレベーターの隙間に(なぜ落とす?)鍵を落としたときも、知らない人に助けてもらってる。
これから困った人に遭遇したら助けてあげたい。
こうやって優しい気持ちは拡散されていくのかな。
ほんとうに、ありがとうございます。
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