「さよならオール電化」昼間暑くて夜寒い、この冬を快適に越えるために2つのスイッチをオフにした理由

こんにちは、ピスチコ(pis_chiko)です。

最初に断っておきますが、我が家もオール電化です。

「オール電化のお宅大変ね」みたいな他人事では書いてません、当事者です。

そもそもオール電化とは?

かれこれ30年前くらいかな、オール電化ブーム。

暖かいし、臭いもないし、なんなら暑くて昼間は窓開けてるの。

入れっぱなしでも電気代も高くないし、お風呂も電気でエコキュート。

 

残念だけどブラックアウトで全滅し、実家に避難した。

当時住んでたマンションは電気で水をくみ上げていたので水も出なくなり、トイレも流れず完全に詰み、もうここにはいられない。

主人は出張中、長女修学旅行中、小学校今日やるのかわからないけど、ランドセルごと息子を車に乗せて朝早くマンションから避難、信号が機能しない道路を逃げるように走っているとパトカーが寄ってきて「危ないからもっとゆっくり走ってね。」

 

そもそもオール電化の蓄熱暖房とはケチって使うものではなくて、寒いときに蓄熱をMAXにすることで良さが活かされる。

ケチってしまったら蓄熱した熱は昼で終了し、一番寒い夜にはもう蓄熱切れ。

昼間家に誰もいないご家庭での蓄熱暖房は、悲しいくらい無駄になる。

 

深夜料金が安かったころに流行った蓄熱暖房、とにかくためまくって放熱しまくってナンボのシステム。

結局このごろ灯油ストーブを購入する家庭が後を絶たない。

蓄熱暖房は電気代を気にしていたら、部屋を満足に暖めることすら難しい。

じゃぁどうする?オール電化

「電気代の請求が10万円きました」のあの衝撃からオール電化のシステムをあきらめた人は少なくないと思う。

前にも書いたけど蓄熱暖房はそもそも電気代を気にしていたら1日中暖かくなんてなれない。

蓄熱が深夜から朝にかけて行われ、1番放熱するのが昼間、これがそもそも大間違い。

 

実際ケチって半分くらいしか入れていない蓄熱量で、昼間太陽の光が当たると部屋が真夏になる、温度計は25℃~30℃。

昼間太陽が照らしてくれる日は、日中ノースリーブでテレワークしている。

そして就寝時間、一番熱が欲しいときに部屋はなんとなくひんやり寒い。

 

夜にため込んだ熱を夜まで持ち越すようにできたらいいけれど、そこがオール電化の弱点で放熱完全オフという機能がない。

電気代を気にしないで数年前のようにじゃんじゃん使いたいが、深夜の電気代がオール電化全盛期にくらべて全然安くないので、じゃんじゃん使うわけにはいかない。

灯油ストーブみたいに周りだけじゃなくて部屋中暖かいあの感じ、オール電化最高と思っていたのに。

 

昼間の熱をなるべく逃がさないように、部屋を閉め切り夜に備えるくらいしか策を思いつかない。

MAXで入れてファンを回せば、夜だって暖かいんだけど。

「蓄熱レンガ」という石みたいなものを暖めているので、実は中身はアナログでコントロールできないのもわかる。

オール電化の電気事情に追い打ちをかける

東日本大震災で原子力発電所の事故が起こり、あれから電気の事情はちょっと変わってきた。

昨今の戦争によるロシアとの関係性の崩れで、燃料費高騰。

冬の暖房どうすりゃいいの問題。

 

タンクを持ってスタンドに灯油を買いに行く、2000円くらい買えばしばらく持つんじゃないかな。

確かに高くなったけど、冬を越す選択肢として灯油ストーブはまだいける。

最近はあまり言わなくなったけど、オール電化で育った子供たちから灯油ストーブの臭いについてはかなりのブーイングが起こった。

 

残念だけど住みよいはずの北海道の夏事情も変わってきている。

数日暑いのを我慢すればあとは快適な数年前とは違って、クーラー必須な感じの湿度と暑さに悩まされるようになった。

冬も昔に比べたら暖かくなったと思う、だとしても暖房なしでは越えられない。

 

寒いのを我慢するのは、はっきり言って苦行。

着こめばいいとか言うけど、氷点下の空気の冷たさは本当に耐えられないものがある。

ストーブつけたら負けとか言って何かと戦うけど、結局負けてスイッチ入れてる。

 

オール電化は暖房の蓄熱を入れたら、もう冬が終わるまで入れっぱなしが基本なのでさらに慎重になる。

電気、ガソリン、北海道民の生活を考えると戦争が終わることを切に願うのと、これ以上夏が暑くならないで欲しい。

オール電化のいいところ、電機暖房は臭いがしないし空気が綺麗、IHコンロはフラットで掃除が楽。

 

オール電化の残念なところ、時代遅れ、コスパが悪い、ケチったら負け。

むしろ10万円の請求が来た人は正しい蓄熱暖房の使い方をしていたということで。

そっと蓄熱をオフにして灯油を買いに行くのも懸命な選択。

 

最近はエアコンもいいんじゃない?という話。

同じ電気暖房でも使うワット数が全然違うし、いない時間もがんがんに熱を放つ蓄熱暖房に比べたらずっと使いやすい。

こんなに電気代で悩まされる時代がくるのがまず想定外で、深夜時間帯の電気代がものすごく安かったから成り立ったシステム。

 

本当に、世の中なにがあるかわからない。

まさかこんな電気代におびえて冬を越す日がくるとは。

それなのに北電に対する政府の補助金が簡単に終了するのも、外国にたくさんの支援をしているのも腑に落ちない。

 

以前住んでいたマンションもオール電化で蓄熱暖房だったが、結露や火事の恐れがあるので灯油ストーブは禁止とされていた。

だけど近年、重そうな灯油タンクをエレベーターで運ぶ人たちを何人も見た。

電気代が高騰した今、蓄熱暖房機はものすごく不経済な器具になってしまった。

 

結局我が家の6つの蓄熱器2つを完全にオフにし、後は3分の2くらいで寒ければ灯油ストーブを付ける日々。

オフにして使わないという選択ができるだけまだマシだとは思う。

着る毛布もなかなか暖かいし、昔に比べて暖冬、だけど朝晩の寒さはなかなか厳しい。

 

電気代が前みたいに格安になることはもうないだろうし、ちょっとあきらめムードで今年もやってきた冬。

なるべく早く寝るとか、もうそんなことくらいしか思いつかない省エネ対策。

交通手段しかないのにガソリンの価格を上げないで、この物価高に暖房までケチらなきゃならないなんて。

 

冬眠するか冬だけ南の島に避難する、そんなこと考えながら今日も1日過ぎてゆく。

ピスチコ
冬の暖房は乾燥も悩み、最近ドラッグストアの値引き品で買った加湿器がいい仕事してます。

X Twitterは日常、Instagramはコスメ開封記録。