デートDVを経験して、20年経っても残る異常な感覚を片づけてみる

 

時計は午後三時を指している、ホテルに荷物を取りに行って今日中に帰るのはもう無理だ。

飛行機をキャンセルして、ホテルにもう1泊すると連絡しよう。

雨が降ってきた、なんでか心がざわざわする、せっかくここにいるというのに。

 

こんにちはピスチコです。

夢で大好きだったいろいろな場所に行けるのですが、

シチュエーションがいつも差し迫っていてちっとも楽しめません。

 

「飛行機が~、時間が~」と、そんな心配ばかり、夢なのに

そしていつもその場から動けないで終わり、さらなる欲求不満が募ります。

夢で東京散歩をと願うも、いつも失敗して目が覚めます。

昔々DVの経験があります

その昔、いろんな虐待に合いながら同棲していたことがあります。

結婚はしていないし、ものすごく若かった。

要するに逃げようと思えばいつでも逃げられた。

 

詳しく書いても心が病んだりしないくらい、もう今さらな過去なのです。

どうして彼が私に暴力を振るったり、包丁を突きつけたりしたのか?

もう覚えていない、これ本人読むかも知れないからついでに書くと「もうネタのひとつ」

 

今思うと、彼とは結構長く一緒にいた。

きっと私も平気で人を傷つける人間だったのでしょう、自分だけが被害者だとは思っていない。

でも、もう本当に今さらな感じ、覚えていないんだから。

 

記憶がねつ造されて嘘の記憶にすり替わる「記憶は嘘をつく

それとも違う「忘れてしまい思いだそうとも思わない」レアなケース?

記憶の引き出しを探してみたけど、どこにもなさそう。

 

人間は忘れる動物、忘れたふりもできる動物。

さて私はどっち?

どっちにしても全くつらくはないの。

 

火傷をさせられたときは、心配して引き離そうとしてくれた人もいた。

実は顔にもそのときの傷が残ってる。

こうして書くと、結構ヘビーだな。

お説教、ありがとう

私も彼も、両方を知る加奈子(仮名)はいつも私を叱った。

「どうしてそんなことされて我慢するの?」

「彼のことが大好きだから」

「実は私、ドMなの」

 

私は彼一途ではなかったし、どちらかと言えばドSです。

「しばらくうちにくる?」

本当に心配してくれて、助けてくれた。

 

書いているうちに思い出してきた。

好きとか嫌いはさておき、なぜか離れられなかったこと。

なにかの術にかかったように、かなり強い帰巣本能

 

「それはやっぱり好きなんだよ」

という判断はベタすぎ。

いろいろあるんだ、2人にしかわからない世界。

書いていると思い出す、あの異常な感覚

「もしかしたら本当に殺されるかもしれないな」

そう言えば、そう思いながら毎日暮らしていた。

束縛と嫉妬と憎しみと愛情のかけら少々。

 

今なら間違いなく、恋に落ちる前に「逃げる」

最初は優しい男だったのかも知れない、経験なくて見抜けなかった。

結局気づいたときには何もかもが遅い。

 

女子のみなさま

1つ忠告させて下さい

男子と2人きりになる前に

彼の好きなもの、嫌いなもの

生まれてから今までどんな風に育ってきたか?

お母さんはどんな人か?

お父さんは好きか?

DVについてどう思うか?

いろんなことを良く話して。

きちんと目を見て話して。

DVの種類について

DV(ドメスティックバイオレンス)にはいろいろあります。

恋人間で起こる暴力のことを「デートDV

この段階で見抜ければ、最悪の事態は免れます。

 

私の場合同棲だったので、夫婦間でおこるDVに近かったことでしょう。

周りの部屋の人から心配されたこともありますし、

警察のご厄介になったこともあります。

身体的暴力

殴る、蹴る、物を投げつける、刃物で傷つける、首を絞めるなどの行為

精神的暴力

無視する、見下したり、大切な物をわざと壊すなどの行為

社会的暴力

異常な束縛、交友関係の監視、携帯電話を勝手に見るなどの行為

経済的暴力

生活費を渡さない、働くことを阻止するなどの行為

その他

性的な暴力、子供を利用した暴力などもDVに含まれます。

シェルター(母子生活支援施設)

場所は極秘ですが、DVを受けている人が逃げ込める場所があります。

もちろん子供も一緒に住める場所です。

女性のためのDV相談室

 

シェルターに入るには半端な気持ちでは厳しく、

携帯は解約しなければいけないし、通帳も預けなければいけません。

当時の私は、シェルターの存在を知りませんでした。

 

夫婦間に限らず、同棲でDVに苦しんでいる場合でも、

シェルターは保護してくれるそうです。

まだまだ相談する人が少ないDV問題ですが、ひとりで悩まなくてもいい時代になりました。

歪んだ愛情

よくDVは愛情が形を変えて表れてる「歪んだ愛情」だと例えられますが、

確かにそうなのかも知れません。

今となって20年前の自分を俯瞰し、心の中までスッキリ分析することができました。

 

そして書く前は平気だったのに、書き出すといろいろ思い出して

気分が悪くなってきました。

これはまさに片づけの最初の、「全部出す」状態に似ています。

 

理由なんて、なかったのかも知れません。

DVは愛情に理由がないのと同じで、その行為自体に明確な理由はないのかも。

だから思い出せない。

 

あの日々は本当に異常だった。

そこから脱出する強さを、全く持てなかった情けない自分。

スッキリしてわかったひとつの明確な答え。

そこにあったのは、彼に対する依存だけでした。