こんにちは、ピスチコ(pis_chiko)です。
皆さん、その後大丈夫?
2018年9月6日、北海道でブラックアウトを経験してしまった方、心に傷は残っていない?
北海道以外にお住まいの方でも、日本のどこかがこんな風に故障することで、不安な気持ちに陥ったことでしょう。
実は私はこの災害で、かなりのPTSD*を患いました、もともと地震が大嫌いで揺れには弱いんです!
なのに電気まで消えて、娘は修学旅行中で、主人は出張中で…
PTSD(心的外傷後ストレス障害)
強烈なショック体験、強い精神的ストレスがこころのダメージとなって、時間がたってからもその経験に対して強い恐怖を感じる。
震災などの自然災害、火事、事故、暴力や犯罪被害などが原因になるといわれている。
電気で水をくみ上げているマンションなのでまもなく水も止まるな、浴槽に水を貯めようと蛇口をひねったら、もうすでに出ない。
実家に避難できたのでまだ救われた、きっとすごく困った人もいるはず。
思えば私の住むマンションは地震直後からおもしろい現象が起きました。
コミュニケーション・モードイン
「えーっとこんばんは」
「あ、こんばんは」
「つきませんね、全然」
「ですね、停電こんなに長いの初めてですね」
共有通路にみんな出てきて外を眺めている、信号も街灯もブラックアウト真っ暗だ。
「水が出ないから、とりあえず通っているジムに行ってシャワー入ってくるかな」
「でもトイレ…」
「ですよね、どこかに泊まるかな」
「行くところないわ、どうしよう」
みんな不安だからおしゃべりになる。
何号室のどなたかはわからない。
誰も自己紹介しなかった。
とりあえずこのインスタントな会話で、みんな落ち着きたかったのは言うまでもないね。
「子供安全ネットワーク*」でメールが届き娘の無事は確認、主人は関東なのでまぁいい。
そのあとバタバタと慌ただしく、夜逃げのようにみんなマンションから出て行った。
子供安全ネットワーク
帯広市が導入している小中学校保護者向けネットワークシステム。
登録方法は学校から家庭へと配布される。
とりあえず電池式ラジオ
テレビがないってこんなに寂しいものなのね、真っ黒な画面に哀愁すら感じるわ。
そんな中、唯一人の声が聞こえてくるのはラジオ、電池式(←ここ重要)。
あの日の経験から懐中電灯を入れている引き出しに、電池式ラジオも一緒に入れておくことにした。
東京の友達からの安否確認の他に、かなり頻繁に小学校からの連絡が入ったため、
私のスマホはすぐに充電がなくなる。
「娘、無事か?札幌のガトーキングダムは大丈夫か?」
スマホがないと、学校からのメールもこない。
「ここでお知らせです○○小学校の6年生は今、バスで札幌市内を出て帯広に向かいます。保護者の皆様ここからラジオでもお子様の様子をお伝えしていきます。」
ラジオ(神)、いつも存在すら忘れていてすいません、ほんと。
電気ロスでパニック
コンビニがサジをなげシャッターをおろすのを見たとき、食の心配が頭をよぎる。
店頭から簡易ガスコンロやガスボンベ、LED式ランタン(電池式)は姿を消し、
しばらく棚は空いたままで、商品は入荷しなかった。
営業しているのか行ってみないとわからない、どこも真っ暗な店内。
営業しているお店は、ものすごい行列ができて入場制限中。
しかもレジがダメなので電卓、だから遅い。
自分がバカだった瞬間は多々あるけど、無駄に不安になり衝動買いしたことを今は反省する。
何もあんなときに薬のツルハに並んで缶詰買ってる場合じゃなかった。
備えって大切ね、缶詰なんていつでも買えるし長持ちするんだから。
情報が欲しい
そもそもいつ?
いつ電気復旧するの?
それさえわかればみんな落ち着くのに。
SNSでさまざまな情報が流れる、テレビがないのでタイムリー情報は、人それぞれ。
「この停電は1週間続く」
「明日から断水する」
「北海道電力も復旧のメドが全くついていない」
この地震は震度7を記録し死者42名、負傷者762名の被害、停電は295万戸に及んだ。
一番被害の大きかった胆振地方は、電気の復旧が他の地域よりも遅れ、余震も頻繁。
テレビがついて、こんなにも酷かったのかと驚く、地震速報が流れる度とても心配になる。
帯広では7日の朝から8日にかけて、徐々に通電。
電気に依存しているせいでかなり痛い思いをしてしまった。
銀行でお金がおろせない、電子マネーも使えない、これがあまり続くと困っちゃう。
子供安全ネットワーク配信内容
実際にブラックアウト直後から配信されたメールの内容をそのままお伝えします。
私たちの不安と戸惑い、学校側の心遣いや配慮が伝わると思います。
当時小1の息子は「お母さん一緒に逃げよう!」とかなり動揺していました。
未明の地震の影響を受け、現在、全道的な停電に伴う信号機が点灯していないことによる児童生徒の登下校の安全確保の難しさや、加えて現時点で電気の復旧のめどがたっていないことなどから、臨時休校を含めた対応について校長会と教育委員会で協議をしているとこです。
なお、6時を目途に最終的な判断をする予定です。 今しばらく、安全メールが確認できる状況でお待ち願います。
本日未明の地震にともなう、全道的な停電により、信号機が点灯していない状況などから、登下校の児童生徒の安全が確保されないため、本日は全市一斉に臨時休校といたしますのでよろしくお願いいたします。
つきましては、休日の過ごし方、家庭学習などについて各ご家庭のご協力をお願いいたします。 また、本日は最高気温が29度となる予報がでています。水分をこまめにとるなどの熱中症への対応、お子さんへの声かけなどをよろしくお願いいたします。
こども課からのお知らせです。
市内の小学校が停電により臨時休校となりましたので、児童保育センターは午前7時45分に開所予定です。
信号が停止していますので、各施設までの送迎は児童の安全を確保するため、必ず保護者が責任をもって行ってください。
昼食は各自ご用意してください。
また、付近の道路状況など、各施設により異なる場合が考えられますので、詳しくは各施設へお問合せください。
なお、農村地区の児童保育センターは水道等が使用できず開所できません。
ご了承ください。
今から朝食を食べます。
これからの予定ですが、道路の安全が確認されていないので、ホテル待機となります。
情報は入り次第、またお知らせします。
災害に関する電源復旧に関わる情報については、北海道電力より未だ復旧のめどが立っていない情報が入っております。
現在、安全メールで保護者に対して情報提供を行っておりますが、今後、携帯電話、安全メールが使えなくなる状況も想定されることから地元ラジオ局(FMジャガ FMウイング)においても情報提供を予定しておりますので、ご家庭においてはラジオなどの情報機器を身近に置くなど、情報収集に努めていただきますようお願いいたします 。
子どもたちは、みんな元気です。
お昼ご飯は、カレーを出してもらえることになりました。
カードゲームをしたりおしゃべりをしたりして過ごしています。 電気が復旧後帯広に向かいます。
昼食のカレーライスを食べています。
ホームページの更新ができず、写真をお届けできず申し訳ありません。
ホテルは自家発電が稼働しています。
明日7日(金)の授業については、朝6時の時点で電気が復旧している場合は、授業を行いますが、給食が提供できないことから午前授業となります。 また、朝6時の時点で電気が復旧していない場合は、臨時休校となる予定です。
決定につきましては、ラジオ、メール配信で情報提供を行いますので、ご家庭においてはラジオなどの情報機器を身近に置くなど、情報収集に努めていただきますようお願いいたします。
地震によりホテルに留まることに危険があり、児童の健康状態にも留意し、旅行会社と協議した結果、安全運行が確保できる見通しが立ったことから、14:30帯広に向けて出発します。
帰校時刻はおってお知らせします。
退館式を終え、ホテルを出発しました。
帯広に向かっています。
修学旅行一行は、体調を崩す児童もなく14時半に札幌を出発しました。
帯広到着時刻は、およそ19時頃を予定していますが、道路状況によっては、到着時刻が前後しますのでご了承ください。
到着予定時刻のお知らせ
子ども達を乗せたバスは、18時半頃、学校に到着予定です。
北海道電力によりますと、電気の復旧には1週間程度の時間を要するとの発表がされております。
今後、復旧状況により週明けにおいても、臨時休校が続くことが想定されることから、帯広市教育委員会としては、電気の完全復旧後、児童生徒の安全確保の確認ができた後、学校再開を考えております。
引き続きご家庭におきましても、ラジオなどの情報機器を身近に置くなど、情報収集に努めていただきますようお願いいたします。
明日午前6時の時点で電気が復旧しておらず、臨時休校となる場合は、午前7時45分から開所します。
また、明日午前6時の時点で電気が復旧し、学校が午前授業となる場合は、放課後から開所します。
信号が停止していますので、各施設までの送迎は児童の安全を確保するため、必ず保護者が責任をもって行ってください。
いずれの場合も昼食は各自ご用意ください。
また、付近道路状況など、各施設により状況が異なる場合が考えらますので、詳しくは各施設へお問合せ下さい。
なお、農村地区の児童保育センターは、水道が復旧した場合には、上記と同様の対応とします。
占冠まで来ました。
帯広市内の道路状況にもよりますが、18:40~19:00の間に到着予定です。
現在バスは、高速占冠インターを過ぎたところです。
18:10芽室を過ぎました。
申し訳ありませんが、お迎えの車は体育館の方の駐車場に停めてください。
~修学旅行生全員無事帰還~
6時現在、市内の一部で電気の復旧が見られるものの、未だ完全復旧までには至っていないことから、本日は臨時休校といたします。
メール等の通信状態が不調であることから、引き続き、地元ラジオ局の放送にも留意され、情報収集に努めていただきますようお願いいたします。
こども課からのお知らせです。
午前6時の時点で市内の電気が完全に復旧しておらず、全ての学校が臨時休校となりましたので、午前7時45分から児童保育センターを開所します。
信号が一部停止していますので、各施設までの送迎は児童の安全を確保するため、必ず保護者が責任をもって行ってください。
昼食は各自が用意してください。
なお、農村地区の児童保育センターは各施設により状況が異なる場合が考えられますので、詳しくは各施設へお問い合わせください。
学校給食センターより
現在給食センターに電力の供給がなく、正常稼働に向けて、安全点検等対応中です。
月曜日以降の給食の提供については、今後の復旧状況及び関係機関で調整を行っております。
しばらくお待ちいただきますようお願いいたします。
現在問い合わせが多く、業務に支障が出ていますので、給食センターへの問い合わせはご遠慮ください。
各学校で予定されていた放課後子ども教室(子どもの居場所づくり事業)は次の通りとなります。
9月8日(土)は全校中止です。
9月10日(月)は学校が休校または午前授業の場合は中止となります。
通常通り学校が開校、運営された場合、予定通り実施します。
9月10日(月)学校がある場合の持ち物のお知らせ
学校がある場合の月曜日の持ち物です。
1年生→「国語、算数、書写、生活、折り紙、のり、はさみ」
2年生→「国語、算数、道徳、音楽」
3年生→「国語、算数、社会」
4年生→「国語、算数、体育」
5年生→「国語、算数、図工、体育」
9月10日(月)からの学校における教育活動の再開に向けて
9日(日)午後3時をめどに判断をする予定です。
つきましては、9日(日)午後3時以降の安全メール、地元ラジオ局(FMジャガ、FMウィング等)の放送に留意され、情報収集に努めていただきますようお願いいたします。
帯広市教育委員会
警察から配信されたメール
北海道内での大きな地震が発生しました。
避難や外出の際には貴重品を持ち出し、自宅の玄関、窓等にしっかり鍵をかけ、空き巣などの被害に気を付けてください。
停電等により、テレビなどから情報を得られない方も多いので、この情報をメール、電話などで周りの方に伝えてください。
配信:北海道警察本部生活安全企画課
現在、帯広警察署内は、長時間にわたる停電が続いています。
このままの状態で夜間になると、来訪者がいてもモニターホンが使えなかったり、玄関先が暗いためドアスコープでの確認ができなくなります。
防犯のため夜間の来訪者に対しては、不用意にドアを開けず、相手が誰なのかしっかり確認してから開けるようにしましょう。
ドアを開ける時は、ドアチェーンを掛けたまま少しだけ開ける方法も有効です。
帯広警察署管内では、未だに停電が復旧していない地域もありますので、不要不急の外出は避け、戸締りをしっかりとしましょう。
過去には「震災義援金」等をかたる詐欺や電力会社を名乗って住宅を訪問し、点検・修理と称して高額な料金を請求する事例などが全国的に報告されています。
被害防止のためには家族や知人などに相談することが大切です。
また、ネット上での不確かな情報は鵜呑みにせず、公共機関の情報を確認するようお願いします。
あとがき
思ったよりメールの配信が多かったので長くなってしまいましたが、このメールに支えられ耐えられたこともあります。
この夏が終わればあの地震から1年経つので、この辺で心の整理を。
この先絶対にないとは言い切れない災害、「情報の収集」「落ち着く」ことがまず優先だと思います。
今でも「地震?」と揺れてもいないのに突然怖くなったり揺れてるような感じがする。
午前3時に起きていると無性に停電の危機感に襲われる。
心の傷は実は深かったみたい。
Twitter&Instagramで当たり障りのない情報発信中です。
6年生全員無事をかくにんしています。ご安心ください。